ドメインハックとは、ドメインが持つ本来の意味を無視して、一つの意味を持つ単語になるようなドメイン名を作ることを言います。ドメインハックは不正行為ではありません。第三者が取得したドメイン名を不正に利用する行為はドメイン名ハイジャック(JPRS)と呼ばれています。
例えば、「夢(yume)」という単語でドメインハックを行う場合、モンテネグロに割り当てられた.meと掛け合わせて、yu.meというドメイン名を作成します。これは、.meが意味する「モンテネグロ」とは異なる利用方法をしているので、ドメインハックと言えます。
ですが、.clubというドメインを利用して、night.clubというドメイン名を作成した場合は、.clubが意味する「クラブ」に反した利用とは言えないため、ドメインハックと言わない場合が多いです。
実際の利用例
実際にドメインハックをしているいくつかのサービスを紹介します。
Time.is
現在の時刻を表示するサービスです。アイスランドを意味する.isドメインを利用して、timeとisを掛け合わせたドメインハックです。
Who.is
ドメイン名の登録情報(whois)を検索するサービスです。アイスランドを意味する.isを利用して、whoisという単語を表しているドメインハックです。
youtu.be
YouTubeの短縮URLとして利用されています。ベルギーを意味する.beを利用して、youtubeという単語を表したドメインハックです。
注意すべき点
ドメインハックにはいくつかの注意点があります。
2文字のドメインを利用する場合
.jpや.meなどの、2文字のドメインはccTLD(Country Code Top Level Domain)と呼ばれ、それぞれの国に割り当てられています。これらに該当するドメインはその国の事情に大きく左右されます。最悪の場合剥奪されてしまう可能性もあるので、割り当てられている国の政治的な状態に注意する必要があります。
メールアドレスでの利用
利用したドメインにもよりますが、メールアドレスにドメインハックされたドメイン名を利用することはお勧めできません。なぜなら、ドメインハックに利用するドメインの多くは一般的に知名度が低く、大手のフリーメールサービスからブロックされてしまう可能性がある為です。(例としては、.ruや.winなど)
メールアドレスとして利用する場合、.com、.net、.jpなどの、一般に使われているドメインを利用することをお勧めします。